日勤が終わってスタジオに向かう、Pereiraというバンドをやってる。
「作曲」と言ってのけるほど大袈裟なことはできないがバンドの曲を作るにあたって土台となるデモを作成することがある。
自分か、ギターを担当しているirna君がPC上で作ったデモを実際にバンドで演奏してみて色々と足し引きを行って我々の曲は作成される。
上記プロセスにおいて、自分が作成したデモをあれやこれやとメンバーに説明しながら初めてバンドで演奏する時間。このセクションにおける自分の照れ具合。見ていられない。
大学3回生の頃、4回生の卒業論文の研究発表の練習に立ち会う授業があった。
本番の口頭試問(?中退したのであまりわからない)を想定して、我々下級生と何人かの教授の前で卒業論文についての発表を行い、質疑応答に対応するといった形式だった。
下級生は疑問点があれば質問し、発表の内容をまとめて提出すると言った形だったと思う。授業の板書もそうだったけど、発表の内容をあとで見返すためにパワーポイントの写真をさりげなく撮るのが当たり前だった。
ある上級生の発表が印象に残っている。ナードな感じの女性だった。
彼女は発表の合間合間に「はい今スライドの写真とっていいですよ〜」とか「スマホパシャパシャしてください〜」と言ったように下級生がスライドの写真を撮る行為を揶揄するような軽口を挟んで発表を進めていった。
模擬的なものとはいえ何人もの大学教員が見てる緊張感のある場にそぐわない軽口であることは本人以外全員察知していたと思う。
「これめっちゃキレられるんちゃうか…?」と教室中がそわそわする中発表が終わり、質疑応答の後担当の教員が最後に付け加えた。
「今回の発表のような幼稚なコミュニケーションはあなたのためにならないので辞めた方が良いです」
身につまされる指摘だと今でも思う。照れて上調子な自虐を挟みながら作った曲の説明をする自分があの時の上級生に重なる。やっぱり堂々としたほうがいい。
「DAN DAN 心魅ひかれてく」とか作ってる時照れてなかったと思う。
明日は夜勤で週末はバンジージャンプをする。なんじゃそのスケジュール。
平
